【書評】「ラッシュライフ」伊坂幸太郎
この物語とあの物語が綺麗に被さっていく。心地よい。
気持ちいいほど物語がつながっている。
これでこの小説を読むのは3回目。
3回目ともなると飛ばして普通は、
ドックイヤーしている気に入った文章だけを読むのだけれど、
この本では違った。
いくつもの連携している物語が気になってつい結局、
全部の物語を見てしまった。
どんな人にだって逆転と意地がある。フィクションです。
ひとつのキーワードは宝くじ。
もうひとつのキーワードは拳銃。
逆転と意地と、手にするのは誰か。
現実はこうはうまくいかないかもしれないけれど、
多くの人がこの小説を読んで、正しくも弱い立場の人が
救われるように信じれば、現実の世界もそうなるのではと
思う。著者も少しそれに期待して書いていると思う。
僕もそうなればいいなと思っている。
ーーーーーーーーーーーーーーー
人生、くまに追いつく。