【書評】「たった一人の熱狂」 幻冬舎代表取締役社長 見城徹
編集者は運び屋(クーリエ)ではない。
作家の機嫌を損ねることを恐れ、無難な物言いしかしなかったとしよう。
編集者がそのような態度で一方引いている限り、作家の琴線を刺激して
エキサイティングな新作を受け取ることはできない。
若手の社会人で僕のような人間は、最初は威勢がいい。
しかし4年目となり会社が安心できる場所になると、
威勢をよくしないほうが短期的にメリットがあることに気づく。
何か仕事での課題を解決するために、他の人の意見を聞いて、
その意見を別の人にぶつける。反発があればまた別の人にぶつける。
いったりきたり。自分の意見は極力挟まないことで物事が前に進む。
上には意見をしない。下手をすると、僕はクーリエだ。
それはたとえば、先生に怒られないように無難に宿題をやるように。そんな感じ。
それでは、自分が納得するような、他の人の興味をそそるようなものになっている
はずがない(死ぬほど怯えて怒られないように完成度を高くすることは
可能だけれど、、、)
自分はいつか死ぬから。一秒一秒寿命を削って生きているから、
せっかくだからいいものを残していきたい。著者のいう、「キラーカード」を持って。
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くまに追い付く。